円筒波というアプローチ
NeXt は音の伝わり方に対する円筒波のアプローチで、もとはフラウンホーファー研究所で開発され、APANI Music Transformer 世代のために適合させたものです。従来のドライバーが生む球面波は速く減衰し、部屋のモードを励振しうるあらゆる方向へエネルギーを撒きますが、円筒波の波面は定められた経路に沿ってより多くのエネルギーを保ち、より多くの信号を直接耳へ届けます。
実際的にいえば、部屋の音響的な支配力が弱まるということです。部屋が乱す前に、より多くの音楽が聴き手に届きます。
NeXt が果たすこと
届く前に反射で損なわれる信号が減るため、明瞭度が高まります。直接音は録音が捉えた空間の手がかりを運ぶため、空間の焦点が強くなります。そしてスピーカーがたまたま置かれた部屋のなすがままでなくなるため、現実の住空間であっても演奏との結びつきがより親密になります。
近さではなく、存在感
NeXt は部屋との相互作用を最小化しながら、スケール、距離、現実感を保ちます。聴き手は、素朴なニアフィールドのやり方が生むようにスピーカーへ引き寄せられることもなく、素朴なファーフィールドのやり方が生むように部屋へ放り出されることもありません。NeXt が可能にするのは近さではなく存在感です。周囲の部屋がどれほど不完全であっても、音楽という出来事が完結し、定まった空間に位置しているという感覚です。








